「ヒート」は政府軍の警戒度を表す。政府の施設を破壊したり、敵を攻撃するなどの行動をとるとヒート状態になり政府軍がやってきて攻撃を受ける。施設の破壊や攻撃以外にも、軍事基地などは侵入しただけでヒート状態となる。一定時間身を隠す、追ってをふりきることで「ヒートゲージ」が下がって行き、解除される。

また、「ヒートレベル」の上限が上がると敵の武装が強力になり、兵士が強くなったり、上空からも攻撃をうけたりするようになる。「ヒートレベル」はカオスポイントが蓄積することで上昇していく。

主に破壊活動で手に入るカオスポイントだが、施設内に散らばっている支援物資を入手することでも得ることができる。支援物資には、軍資金や武器のグレードアップに使用するパーツ類、他にも複数集めることで体力ゲージの上限を上げることができるアーマーパーツなどがある。施設内の隠れた場所に配置されていることが多いが、役に立つアイテムが揃っているので探す価値は大きいだろう。

ブラックマーケットを利用すれば武器や乗り物の購入、アップグレードができる。ヒート状態でなければ、いつでもどこでもディーラーを呼び出して利用することができる。購入したアイテムや武器は、即座にデリバリーしてくれるので何かと便利だ。

また物語が進めば、一度でも行ったことがある拠点間を短時間で運んでくれる。

この広大な世界を冒険するには欠かせない足となるだろう。

リコに標準装備された"パラシュート"や"グラップリングフック"は単なる移動手段に留まらず、使い方次第で様々なアグレッシブなアクションを繰り出せる。

グラップリングフックにも多種多様な使用方法が存在する。移動先をターゲットしてフックを発射すれば、自動的に身が引き寄せられ、瞬時にターゲット先まで移動することができる。射程内の固定されたオブジェクトであれば、どの場面でも有効だ。ビルや崖など垂直な面であっても、フックで取りついたら再度上を狙って発射することで、どんな高さでも身一つで登っていくことができる。

固定されていないオブジェクトや人に対して発射すれば、対象を引き寄せることができる。櫓などの高台にいる敵を引きずり降ろしたり、爆発物を落としたりとあらゆるシーンで活用できる。

他にも、オブジェクトとオブジェクトをつなぐ事も可能。物と物、人と物など組み合わせも自由だ。

敵が乗っている乗り物と地面を繋げて横転させたり、乗り物自体に敵や物を繋げて引きずったりなど組み合わせによって利用方法は無限にある。さらに、近接武器としても利用できる。

パナウ国内の紛争を煽り、パワーバランスを崩すことで物語に隠された謎が次第に暴かれていく本作。パナウで活動する反政府組織からの依頼「勢力ミッション」を引き受け、信頼されるようになれば、パナウの裏表に通じた彼らから様々な情報を得ることができるだろう。

中でも、「拠点乗っ取りミッション」はクリアすることで、各勢力の支配地域が変化し新たな「勢力ミッション」が勢力圏内に発生するようになる。

パナウ島には「ユーラ・ボーイ」「リーパー」「ローチ」の3つの反政府組織が存在。それぞれの組織にはリーダーが存在し、組織の目的も様々だ。

パナウ原住の森林部族から派生した勢力で、自らを島の正当な支配者だと主張している。カリスマ的指導者であるスリ・イラワンのもと、近年になって様々な部族が団結し、攻撃的で兇暴な恐るべき武装集団に成長した。危険なまでに結束したコミュニティは、攻撃的かつ盲信的な構成員で占められている。

リーパーはパナウの革命勢力だが、民兵というよりもギャングとしての性格が強い。リーパーを突き動かしているものは、パナイ政府は浪費を繰り返す一方で、真の労働者たちをないがしろにしているという怒れる主張である。彼らのリーダーボロ・サントシの最終的な目的は、島の支配者と富める者たちの利権解体である。

ラザク・ラズマンに率いられるローチは、非合法なビジネスを生業とし組織を拡大させてきた。彼らは主に市街地で活動し、反政府組織というよりも、あらゆる裏ビジネスを取り仕切っているマフィアのような組織だ。ここ数年彼らの売上は右肩上がりで、特にパナウ市近隣での成長が著しい。